![]() | その男狂棒に突き■ (2006/02/24) 山下敦弘 商品詳細を見る |

2004
監督
山下敦弘
出演
海老原薫 土屋壮
大澤聖子 高橋美保
津川美幸 土橋直美
永井陽子 東亜希子
山本剛史
めちゃくちゃおもしろかったです。
これね、山本浩司が出ていないし、どうしようかなーと思ったんだけど、今んところこの監督でハズレは無いし、でも山本浩司出ていないし、でも今日はレンタル100円だし、ってことで借りてみました。
もぉぉぉぉ 観て良かった!アイラブユー!
アイラブユー ゲンブビャッコスザクセイリュウアイラブユー!
ハリウッドは人間関係が全て(舟木テツヲ 36歳)。
突然、ほんっとに突然ものすごく大きな声を出すのが特徴。
きーんもち悪い。とにかくキモチ悪い。おもしろい。
全てが。何処がって取り上げられない。もう全てがリアルでキモチ悪い。で、おもしろい。あ、おもしろいって別に「わはは」と笑うって意味じゃないですよ?
一話目の「不詳の人」
自称ハリウッドで活躍してきた俳優、舟木テツヲ(山本剛史)が開く俳優養成塾「TETSUO JUKU 〜Fメソッド〜」。塾のPRビデオを依頼された製作会社が取材を進めるうちに、おかしな部分が多数発覚してくる。
↑このような展開がドキュメントふうに撮られております。どんだけリアルなんだ。芝居が。皆。俳優さん全員、芝居がリアルすぎる。
これは同時収録されていた「道」でもいえることだけど、出演俳優全員が、誰ひとりわざとらしい演技の人がおらず、見事にドキュメンタリータッチを醸しだしており、世の中には素晴らしい俳優さんがまだまだたっっっくさん潜んでいるんだなぁ。そう思った。
塾生達。リアル・・・。
で、後半に収録されている「道」
最高でした。こっちのがいいかも。
簡単に言うと、ある1人の新人女性映画監督が、初めて大勢のスタッフとともに映画を撮る。そのスタッフ達ともめにもめまくる話です。
「不詳の人」では詐欺師だった舟木テツヲがコチラでは普通の(ではないか。)俳優として出てます。
気鋭の新人、野嵜監督(22)。
映画のテーマは“子宮”
「この風を撮りたい。この風と、女を撮りたい。」
裸足になるのを嫌がる舟木テツヲ
水に入るのを嫌がる舟木テツヲ
ちょっとしか川に入らない舟木テツヲ
溺れた主人公を気功で蘇えらせる設定に変更させた舟木テツヲ
監督役の女性の演技がこれまたリアルで、こうゆう話かたする人おるーーーーー!!って感じがものすごい不快感を持たせます。
元々なのか演技なのか・・・ほんっとわからない。それくらいにリアルでもうわからない。演技だったらこの人すごいし、元々だったらこの俳優さんを探し出した山下監督すごい。
険悪な雰囲気のまま撮影は進むが、舟木テツヲが役を降りるということをきっかけに、五日目のミーティングで大喧嘩になる。
このシーンがこれまた今まで以上にリアルで、いったいここの台本はどうなっているんだろう?こんなの大まかなことだけ決めてあとは俳優さん達に任すしか無理よなー。と「ばかのハコ船」の時にも書いた。
いや、もう、ほんっとそう思うんだって。特に野嵜監督のしばきたくなるほどのリアルな鬱陶しさは素晴らしい。
まさに最悪な形で撮影中止になり、その数ヵ月後、新たなメンバーで撮影を再開したという連絡があり、行ってみると・・・
4〜5人と激減したスタッフの中に何故か舟木テツヲが。
・・・・・・京本正樹?
とにっかく おもしろかった。
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HAZY LIFE
1999
監督
山下敦弘
出演
山本浩司
宇田鉄平
康季丹
前田博通
あー。なんだこのゆるゆる感は。最高だ!
しかし山本浩司を最初に観たのがこの作品じゃなくて良かったかもしれない。
だってね、見た目は完全なるチンピラながら、はてしなくお人よしでまーったくチンピラじゃなく、ええ歳して本気で暴走族に憧れ、暴走族に仲間入りしたという設定の妄想シーンの気持ち悪さといったら最高におもしろいです。ま、こんな頭してっけどー。とか。
弱い方のチンピラ役があまりにもハマりすぎてて、本当に地でやってんじゃないかと思わせる程で、だから最初に観たのがこれじゃなくて良かったなーと。そう思いました。
けどやっぱりこの人の演技は最高で、ラブホテルの前でお腹が痛いといってうずくまり、見上げた時のにやにやした顔はそれはもう気持ち悪く、缶コーヒーの熱い方と冷たい方を取り合うシーンでの「ひとくち。ひとくちー。・・・ええ!?(相手のあまりの嫌がりように)」とか、お正月のカウントダウンをしてるテレビに合わせて台所でほっそい体でステテコ姿でぴょんと飛び上がったり、なんとも気持ち悪くてかわいいのです。今流行のキモかわいいです。ちょっと違うけど。
で、気持ち悪いといったら、もう1人の主役、努もそうとう気持ち悪い。こっちは本気で気持ち悪い。高校生がそのまんまちょっと歳をとった感じのさえない風貌で、なにかというとへらへら笑い、間違いなく童貞で、スーパーでの妄想シーンでは、いつもなら「あ、これ妄想だな」とわかるはずなのに、何故か私は今回は気付かず、「あれ、これどんてん生活よね。オールナイトロングじゃないよね。意外な展開だな・・・けどこうゆうのもありなのかもな。「腐る女」があるだけに」なんて納得しそうになったところで現実に戻り、「妄想かよ!」とテレビや映画を観てて初めて声に出してしまいました。私はおばはんなんですが、おばはんの典型的な癖である、「テレビを観ながらごちょごちょ独り言を言う」という現象だけは無かったのに。やられたよ。山下監督に!(ちなみに、私が行ってるレンタル店は、基本はジャンル分け、そして何人かの監督だけコーナーを作って置いてあるのですが、その中にめでたく山下監督もあるのですが、名前が「山本敦弘」になってんのねー。気になるのねー。けどわざわざ指摘するほどの勇気も気力も無い。)
二人や周りの人間の生活と将来を表すかのような、天候は常に曇り空。キーさんと努は、いつも寒そうに猫背でポッケに手をいれ、上着を着ればいいのに着ない。
けど最後はやっと晴れるのです。桜まで咲いて。あのお花見シーンは「ああ、やっぱ花見っていいなぁ」と素直にそう思いました。
将来に不安があろうとも、この先どうなるかなんてわからないけれども、明日は来るのだなぁ。空けない夜はないんだなぁ。止まない雨もないんだなぁ。明日は明日の風が吹くんだなぁ。ある程度そう考えないと、今の時代、やっていけないよね。
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2002
監督
山下敦弘
出演
山本浩司
小寺智子
細江祐子
山本剛史
またまた最高でした。
山下敦弘&山本浩司コンビにハズレなし!
かっこよくいえばロードムービー。かっこ悪くいえばカップル(大輔と久子)が開発した売れない「あかじる」を売ろうと奮闘(だらだらと)する話。
優柔不断だけどここぞという時は決断力のある大輔(痔持ち)とおせじにもかわいいとはいえないけれど不思議な魅力のある久子。でも基本的にむかつくキャラ。そこがまたいい。
私にとって、これは山本浩司のためにある作品だ!そう思いました。それくらいこの役者の演技にはハマリまくりまくりすてぃーで、特に最初の方の大輔と久子が喧嘩するシーンとかナニあの絶妙な掛け合い!!これは相手の女子もそうなんですが、「ああ、そうゆうこと言うー」とか「こうゆう言い方するよなー」とか「そうそう、そんな感じでエキサイトしていく!」とかそうゆうのがほんっとリアルで、これってどんな台本になっているのだろう。こんなのは役者に任すしかないよなぁ。とか、そんなことまで思ってしまうほどに、全ての台詞の掛け合いがリアルで心地よいのです。
久子はなんか仕事の時だけ敬語で妙にてきぱきしてて、「会社の中で二人」じゃなくて、たった二人しか居ないのに仕事は仕事みたいな感覚が、わかるんだけど「でもこの場合はええんじゃない?」みたいなかんじで「ぷっ」となりました。
明ちゃん(伯母さん?お姉さん?ただの近所のお姉さん?)に諭されるシーンでは「あああああ、こんな言い方する人おる!」ってにやにやしてしまったり、居なくなった大輔を一緒に探してたスーパーオザキのオザキ(大輔の幼馴染)は探してる時、何故かしょっちゅう相手の話を聞いていないし(おそらく久子を意識していた為かと思われる。でもって変な人なんだけど仕事に関しては真面目でセールストークが上手い、でもビジュアルは小池さん))、大輔は何故か普通の言葉「牛乳」や「薬局」などをすぐにド忘れするし、でもって淫行がバレた時のあれ・・・
「バレたらやばいやばいー」 ばれた 「・・・・・・」 牛乳飲んでしばらくしたら頭がプッシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーールすぎる!なんだあれ!笑った。最高だ。
最後の販売シーンはねー。途中いろいろ思ったけれど、最後は切なくなったなー。久子は浮気されたこともあるし、販売に大輔がなーんにもしないこともあるし、我慢して我慢して頑張ったけれど、ふと何かが切れたのねーたぶん。で、そこで大輔も何かが切れたのねーたぶん。
「全部あげますよ」の台詞とほぼ同時に「あかじる」と書いてあるあの旗がカラーンとはずれて倒れたのは偶然なのか演出なのかよくわからないけれど、もともと強風の中だったのですっごく自然だったし、もし偶然だったらミラクルだ。
この奥に立ってるあかじる旗ね。
でもって、最後は・・・・・・・良い意味で脱力しました。最初、マンホールでそのまま死んだのかと思ったよ。
このぶちゃいくカップルは、本当の意味でのナイスカップルだ。一生一緒に居れるでしょうね。
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2003
監督
山下敦弘
原作
つげ義春
出演
長塚圭史
山本浩司
尾野真千子
石川真希
最高におもしろかったです。何度爆笑したか。
あの独特の台詞のセンスとテンポ。なんともいえない。
ストーリーはほんとなんてことない話で、自主映画を作ってる若者(といっても20代後半〜30代前半?)3人が、鳥取で撮影をする予定だったのだけれど、間に経つ1人が来なく、初対面の二人が仕方なく時間を潰す(というか完全に二人だけでの旅になる)。行く宿、出会う人、おかしなものばかり。
山場もなければオチも無い。なのになぜこんなにおもしろいのか。それは全て監督と役者のせいです。
全ての人に爆笑できるのかといえば、そうじゃないのかもしれない。いや、たぶんできない人も多いと思う。けど私は大好きです。
撒餌をしたつもりが即効川の流れに流され意味無しな時の二人の息の合った首の動き。最初の宿でのとっても日本語が流暢な外人のオーナー。ちんちん出した男の子に、坪井が寝てるすきにケチャップで顔を真っ赤にさせられ、それをみつけた時の木下(山本浩司)のリアクション、ブラジャーびろーん「やめろよ!」のくだり。突如異邦人を無表情で歌いだす木下。最後の宿(?)で、あまりにもの悲惨な待遇に、寝る間際二人で笑い出す場面。書き出すとキリがないくらい微妙で些細なシーンが全て最高でした。
角刈りで童貞の木下と6年間同棲してた彼女と別れたばかりの坪井、後ろは突然海辺で半裸で現れ、少しの間だけ旅を共にする敦子。この敦子の別れ方が・・・切ねー!唖然だよ。
この初対面の二人というのは、偶然ながらもきっと、笑いのツボとか、怒りのツボとか、不愉快に思うツボとか、ここは許せるけどここは許せないツボとか、そうゆうあらゆる部分が合ったからこそ、このような流れになるわけで、こんな初対面がしてみたい。私もこんな微妙で奇妙で不可解でダラダラしてて、でも貴重な出会いになった旅行をしてみたい。そう思った。
これが最高だと思ってくれる人はどれくらいいるのか。ものごっつ少ないのかもしれない。それでもいいのだ。私はこの作品が大好きだ!
特典映像で長塚圭史と山本浩司のそれぞれのインタビューが見れるのですが、山本浩司は愛すべきぶさいくだと今までは思っていたけれど、とんでもない。かっこよかった。これからも是非山下監督の映画に出続けてもらいたい。大好きだ!
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