![]() | ヤン・シュヴァンクマイエル「ルナシー」 (2007/08/22) パヴェル・リシュカ 商品詳細を見る |
たしか、これが公開された時は、「今回はクレイアニメーションじゃないらしいので、たぶん観ないと思う」とかなんとか書いた覚えがあるけれど、やっぱり観ました。だって気が変わったから。
けど、クレイアニメもありましたよ。じゅうぶんに。お得意の肉中心で。 
ヤンさん。 
お肉が自らスライス&歩行。 
ヤンさんが大好きなタン。
主人公が精神病かと思いきや、出てくる人物全員、主人公を上回る精神病患者だった。簡単に言えばそんなお話。あ、全員じゃないか。精神科の医者も居た。けどこの医者もある意味精神病。

主人公をやたらに構う侯爵と呼ばれる人物は、実はとんでもなく壊れた人だった。

神を真っ向否定。
けど、ある意味「うん・・・言えてるなぁ」と思ったりも。
神なんてものは、結局は個人の捕らえ方しだいということでしょうか。 
この前の「すべらない話ゴールデン」よりも目数の多いサイコロ。・・・歯?
※ちなみに、「しらこい」という言葉は懐かしいというか、大阪人でも今時なかなか使わない言葉で、「しらこいて!」とつっこんでしまう感じの言葉です。そうゆう言葉のチョイスによっておもしろさが増すわけですね。
これ(すべらない話じゃなくてルナシー)を観て何を感じればいいのかと思うと、正直、「狂ってるなぁ。もう、あいつもそいつもこいつも、皆、狂ってるなぁ。」としか思えないわけですが、個人的には、監督が作る画が好きなので、それを堪能できればモウマンタイです。
http://www.a-a-agallery.org/event/lunacy/

![]() | ヤン・シュヴァンクマイエル 「ジャバウォッキー」その他の短編 (2005/02/23) ヤン・シュヴァンクマイエル 商品詳細を見る |
「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」
「J.S.バッハ - G戦上のアリア」
「家での静かな一週間」
「庭園」
「オトラントの城」
「ジャバウォッキー」
最初の2本は置いてけぼりになります。たぶん。私は「?」とか「!」とか思ってるうちに終わってしまいました。完全に置いていかれました。
「家での静かな一週間」は意味はわかりませんがおもしろいです。この人は本当に「舌」が好きなんだなーと思った。
「庭園」も、意味はわかりませんがおもしろいです。人塀です。もしくは塀人。庭の塀が全て人間。人間が手を繋いでひとつの家を囲んでいるのです。
「オトラントの城」はオチが効いてます。かといって理解できたのか?というとあまりできてません。
なんといっても、タイトルにもなっている「ジャバウォッキー」がダントツでおもしろいです。私は。
やっぱりこの人のアニメーションが好きだから。あと音楽もいい。あとチェコ語がとってもかわいい。子供が話すと特にかわいらしい。
出てくるのは人形と猫。迷路が行き詰ると壊す黒猫。これが何度か繰り返され、最後にゴールした時は異様にスッキリしました。
たくさんの人形が、大きな人形の中から出てきたり、コーヒー豆挽き機(名前がわからない)でゴロゴロ挽かれたり、鍋でグツグツ煮られたりします。で、人形に食べられる。意味は全くわかりません。けど観てておもしろけりゃそれで良い。
シュールすぎる。
グツグツジュージュー
チーン!お待たせ!

出演
ピーター・セペック
アンドリュー・サックス
もうねー。おもしろいものは「おもしろい!」としか言いようが無い。本当に美味しいものを食べた時にほにゃ麻呂みたいに「なんちゃらとなんちゃらのなんちゃらやー!」とか言えなくてただただ「美味しい・・・」としかいえないように。
ということで、今回も瞬きをなるべくしないようにしながら観ました。
この人の作品(特に今回の作品)は、次に何が起こるか全くわからなく、予想だにしない展開になることが多いので、ほんと余所見して目を離したりしたらたちまち一瞬の重要なシーンを見逃してしまい、わけがわからなくなる。余所見しないでしっかり観ててもわけがわからないという噂もあるとかないとか。あるとか。んなこたーない。ある。
キーワード(?)は
街で無差別に配られていたこのチラシ(地図)
と
いたる所で現れる謎の男2人
と
人間の足(らしき肉の塊)を持ち歩いている謎の老人
わけわからんなー と思っても、何も考えず、感じるままに観続けましょう。
そのうちきっとなんとなくわかってくるでしょう。
例え最後までわからんでもええんです。画を観てるだけで楽しくておもしろくて気持ち悪いのでええんです。
顔だけの悪魔(の使い)。これが消える時はもちろんクレイ(粘土)アニメです。ボガァと三つの粘土の塊にわかれ、それぞれに目やらが付いてて、それがタプタプだかトプトプだかのあの独特の擬音で動くのです。
パードルケ! うぅううるるるるるるるるるるるるる
チラシに興味を持った男は、地図にある場所に行き、何故かファウスト博士になりきり、悪魔と契約を交わします。
ピールーケ! うぅううるるるるるるるるるるるるる
このシーンのセリフと人形の動き、しばらく頭から離れません。
人形の頭はいつも何処からか転がってきます。
そして操り人形はたまに人間界に飛び出すこともあります。
全てはこの手(の持ち主)が操っているのです。
それが誰なのかは最後まで出てきません。
ストーリー事態がゲームの誘導系というか脱出系というか、そうゆうのを観てるような気分になりました。どこかでもらった鍵がどこかで使える。みたいな。
誘導されるままに、やらないといけないことをやって、どこからかわからないけれど、とにかくここから脱出する!みたいな。
最後は最初のシーンと繋がることで、「あー!なるほど!」と大変すっきりというか満足感というか、そんな気持ちになりました。
ブラック加減といいお茶目(死語)加減といいやっぱり「たまらん!」のでした。
人形が生クリームを食べる時の“カツカツカツカツ”っていう口の動きとか。歩く時のカタカタカタカタした感じとか。古典的で逆に新鮮でたまらんのです。
![]() | ファウスト (2000/09/21) ヤン・シュヴァンクマイエル 商品詳細を見る |

1965〜1994 チェコ
フード(1992)
石のゲーム(1965)
ワイズマンとのピクニック(1968)
肉片の恋(1989)
フローラ(1989)
アナザー・カインド・オブ・ラブ(1988)
スターリン主義の死(1990)
ブラハからのものがたり(1994)
監督
ヤン・シュヴァンクマイエル
フード
朝食はあれだね、素早くがモットーだものね。人間自販機だね。半永久的に続くわけだね。けど最後のヒトは次の朝までそのままってことだね。そこが難儀(なだぎ@ディランじゃないよ)だね。突如出てくるクレイ(粘土)画が最高です。
昼食は混雑してるから相席が多いものね。紳士がサクサク対象物を切ってもぐもぐと綺麗に食す様はとても軽快で気持ちよく、なんか全部美味しそうに見えてくる。ポケットチーフや靴までも(若者のパンツ以外)。ここでも突如クレイ画が出てきたりで、そのテンポに惹きつけられ、一度観たら止まらなくなる。最後は二人とも素っ裸で床に座ってる状態になり、残る食べ物は〜・・・
夕食はやっぱり豪勢じゃないとね。ブラックでバカバカしくて最高です。
食材や料理ってのは、そのひとつひとつが本当に色鮮やかだったり形も多彩で、それだけで絵になるものなんだなぁと再確認した作品でもあり。
石のゲーム
一時間ごとに、掛け時計から石が卵のようにポトリポトリと生み出され、その石が整列したりすりすり擦れあったり人間の形になったり粉々になって砂絵のようになったり、時間ごとに決まった動きをします。
ちょっと動かしては画を撮り、またほんのちょっと動かしては画を撮り、想像するだけで倒れそうな作業が繰り返されており、この作品時間の何倍、何十倍、何百倍、もしかしたら何千倍の時間が費やされており、そんなことを思いながら観ていると、なんかもうわからんけど、誰になのかもわからんけど、土下座したくなるような、それくらい、感服の気持ちでいっぱいになりました。
最後が妙に、妙〜〜に切なかったんですけどー!バケツが泣いてたよ。
ワイズマンとピクニック
この人は、無機質だと思われるモノに、生や感情があるようにみせる天才だなぁ。皆、楽しそうだなぁ。ほのぼのするなぁ。ところでチリトリくん(スコップさん?シャベル?)は何をさっきから一生懸命に土を掘っているのかなぁ。きっと何かかわいいオチが待っているんだろうなぁ。ぽわーん。
と思いきや。そうか。これはヤン・シュヴァンクマイエルだった。ブラックに決まっとるやないかこの私のにっころがしが!
そんな作品です。
肉片の恋
2つのお肉が寄り添ってダンスしたり小麦粉の上で絡みあったりします。で、サクーっと焼かれます。ほんとにショートで「え・・・お、おわり!?」って感じで笑えます。けどこんなに短い作品にも、この作品時間の何倍、何十倍、何百〜(以下略
フローラ
好きです。ちょっと気色悪くて、いかにも!ってかんじで。こちらもほんとにショートで「え・・・お、おわり!?」って感じです。けどこんなに短い作品にも、この作品時間の何倍、何十〜(以下略
アナザー・カインド・オブ・ラブ
人と粘土の ミュ〜ジカルや〜!(ほにゃ麻呂)
もう、なんでこんなにクレイアニメって面白いんだろう。あの独特のカタカタタカタカトコトココトコトした動き。その表情はどんどん変わり、さっきも書いたような気がするけれど、一度観だすと目が離せなくなる。
スターリン主義の死
ストーリーは私には詳しくはわかりません。日本以外の政治、しかも随分前のことなので詳しくはわかりません。けど画を観てるだけで楽しめます。人型粘土がどんどん落ちて行く〜。そしてやっぱりちょっとグロテスクです。
ブラハからのものがたり
監督のインタビュー番組(?) この中で更に短編がいくつか観れます。しかも横に説明が出ながらなので、説明は読まないといけないわ画は観ないといけないわでとても一度観るだけでは済まされない。
しかしこれが1994年に製作されたらしいのでもう13年前。ヤン監督はもう随分おじいちゃんなんだろうなぁ。今でもこんなのを撮り続けてるなんて、素敵なおじいちゃんやわぁ。
で!関西では来月新作 公開!!
観たい・・・。
![]() | ヤン・シュヴァンクマイエル 短編集 (2000/09/21) ヤン・シュヴァンクマイエル 商品詳細を見る |

![]() | オテサーネク(廉価版) (2006/05/26) 不明 商品詳細を見る |
チェコのアニメーション作家ヤン・シュヴァンクマイエルが監督した作品。
オテサーネクとは、切り株を子供として育てるというグリム童話だそうです。
不妊に悩む夫婦が育てていたものは切り株。
それを知っているのは近所に住む主人公の少女だけ。
少女がとった行動とは?
なんとも言えない雰囲気。
奇妙でグロテスクで可愛くておもしろくて少し哀しくて。
とにかく好き。
上手く説明できまっせーん。
なので詳しくはこちら
↓
ちなみに、時々出てくる同じアパートに住むじじいがキモイです。
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