1981
監督
高林陽一
原作
横溝正史
出演
山中康仁
松原留美子
亜湖
小林加奈枝
病気で蔵の中に隔離されている姉と、その姉を愛した弟のお話。
この姉と弟の演技がどうも不自然で違和感があり、ストーリーに集中できませんでした。
何故こんなにも違和感があるのかなぁ、なんでかなぁ、と考えてみたら、
姉が一切言葉を発しない為、表情で弟に問いかけたり話しかけたりするわけですが(口はわずかに動いてる感じ)、
観てる側としては、字幕が出るわけではないので、何を言っているのかわからないですよね?
なので、弟がどうしてもそれを説明するようなセリフになるわけです。
姉さんが弟に顔を近づけて、お人形のような髪型と顔で何か話しかけるようなそぶりをする。弟が「○○だって?またそんなこと言って!」とか「○○?そんなことないよ。」とか。
ずーーーーっとその調子で、しかも作品のほとんどがこの二人のシーンなので、どうしてもおかしな感じがして、かわいそうで少し不気味な話なハズなのに、どうも笑いの方に行ってしまいました。私は。
本を観ていて、姉さんが、その中の絵のなんちゃらに弟が似ていると、その本を弟に見せるわけです。で、弟が「ええ!?このなんちゃらが僕に似ているって?僕はこんなに美人じゃないよ〜!」的なことを言って否定するわけです。そしたら姉さんの本で隠れていた顔がパッと現れるわけですが、その顔がもう「プンスカ!」って感じで超怒ってるわけです。直前までお人形のような円らな瞳で問いかけていたのに。その変わりようが「アトピー刑事」の例の変身のパターンとダブって笑ってしまいました。
そんな感じでどうしてもそのような演技とセリフが気になり、真っ当な楽しみ方ができませんでした。
後から知ったのですが、姉さん役の松原留美子という女優さんは、ニューハーフだったのですね。
だから一切、言葉を発しなかったのか??関係ないのか??もしそうだったら配役失敗なんじゃないか??姉さんは小さい声でも話す設定の方が良かったんじゃないか??
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MEMORIES OF MATSUKO
2006
監督
中島哲也
原作
山田宗樹
出演
中谷美紀
瑛太
伊勢谷友介
香川照之
ちょっと思ってたのとは違ったかな。こんなにしっとり切ない気持ちにさせられるとは・・・意外でした。
松子は別に「嫌われ者」になったのは死ぬ間際だけで、それまではそうでもなかったのね。つきあった男には最終的に嫌われてたけれど。あ、でも、最後の男には実は嫌われてなかったね。どえらい方法でそれを伝えられたけど。気持ち伝わらなさすぎ!
愛して欲しければまず相手を愛す。なんでもしてしてだけじゃなくて、まず相手にしてあげる。
これが恋愛に関する基本だと思うのですが、松子はしてあげる相手が悪すぎた・・・。
美容師としてやり直せそうだったのに、なんでまたあんな男に惚れるかなーーーーーーーーーーー
ことごとく、男運が悪いんだね。観る目が無いというかなんというか。
けど、わかっているけどやめられない。ってのもあるんよねー。
観る目無いな、こんな男はロクでも無いと、わかっていてても好きになってしまうのねー。
最後の男とつきあっている時、とんでもない境遇なのに、それでも幸せだった松子。
1人になってから、生きる気力もなーんにもなくて、そんな時に光GENJIの内海くんを好きになり、内海くんにラブレターを書いたり追っかけしたり、とても幸せを感じていた松子。
↑
ちょっとこれは極端ですが、
いかにも幸せそうな人がそうじゃないかもしれないし、傍から見たら幸せな条件(世間一般的な)は揃っていなく、不幸そうに見える人が、実は今の暮らしに大満足!幸せ!なんてこともあるものねー。
そうなんです。幸せかどうかなんて人が決めるものじゃなく、本人が決めることなのです。
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1978
監督
野村芳太郎
原作
松本清張
出演
緒形拳
岩下志麻
小川真由美
大滝秀治
もうねー、これはねー、今更なにを言うまでもないんですが、なんとも理不尽だけど現実味のある悲しい作品ですよね。
何度か観たことはあるのですが、親(DVDプレーヤーが扱えない)がもう一度観たいというので、わざわざビデオでレンタルしてるところから借りてきて、ついでなので私も観ました。
以前、テレビドラマで北野武と黒木瞳と室井滋がやってたね。あれも良かったけれど、奥さんが小奇麗すぎた。やっぱり、岩下志麻よねー。父ちゃんは武も良かったけれど、でもやっぱり緒形拳よねー。愛人はやっぱり小川真由美よねー。小川真由美といえば、「積み木くずし」での血尿とか、「大根の月」っていうタイトルだったと思うんだけど、これもテレビドラマで、ものすごく印象に残ってるのが、大根を切ってて指を切り落とすシーンとか死体を冷蔵庫に保存していて、その冷蔵庫の“ブーン”っていう作動音とか、気持ち悪い印象ばかりなのですが、けど素晴らしい女優さんだと思う。でもって緒形拳ってもう70歳ですよ。なんてかっこいい70歳なんだ。
で、鬼畜の話に戻ります。
これに出てくる大人は、最低な人間ばかりなのですが、特に愛人(子供達の実の母親)は、自分の子供を置いていけるなんて、同じ女として考えられない。何故、何のために子供をもうけたのか?男を繋ぎとめる為だけとしかいいようがない。この状況じゃ。最低だ。そしてその男が生活費を払えなくなったからといって子供3人置いて失踪。確かに男の子供かもしれない。けど、あなたの子供でもあるわけなのに。最低だ。
でもね、
最低なんだけど、この作品を観てる間は、そう思えないのがとても不思議だし恐いのです。大人になった自分が、現実的に育てるのが無理だとわかってしまっていて、子供をかわいそうだと思う反面、子供達をどうにかしないといけない父ちゃんもかわいそうだと思ってしまうのです。もちろん、したくてしてるわけなんてなくて、それでもやっぱりやってることは最低で、とても恐ろしいことなのに、何処か同情の気持ちが常に漂う。そう思わせる緒形拳の演技が絶妙なのです。
一番下の赤ちゃんに、無理やり口にごはんを詰め込むシーンはとても恐ろしいです。もちろん演技だし、でも、赤ちゃんにとってはそんなもん関係なくて、実際このような体験をしてしまったことは事実になってしまうわけで、この赤ちゃんはこの後大丈夫なんだろうか。等と、本編とはちょっと違う感情なんかも湧き出るわけです。今じゃ、ぜーーーーーーーったいに撮れないよ、こんなシーン。抗議の嵐になると思う。それくらい臨場感溢れてます。
この他にも、動物園でパンを食べさすシーン、東京タワー、悲しいオルゴールの音色と赤ちゃんの・・・
一度観たら忘れられないシーンの連続です。
一番上の男の子を始末(劇中では恐ろしいことにこのように表現する)するくだりは、もしもあの時、あのタイミングで、あの子が寝ていなければ、きっと決行しなかったんじゃないか。結局できなくて帰ってたんじゃないか。けどタイミング良くか悪くか、この子は寝てしまった。起きない。決行した。けど助かってた。そして父ちゃんは捕まった。そして始末しようとした子と対面した・・・
この終盤シーンで泣かない人が居るんだろうか?
と思うくらい、このシーンは辛い。悲しい。感動とは違う。ひたすら悲しい。
父ちゃんが、「この子は助かって良かった。自分は捕まって良かった。」そう思ってるようで、それだけがこの作品の救いだと思う。
あとですね、ちょこっと出てくるだけの警察官に田中邦衛とか、最後に出てくるだけの婦警さんに若かりし頃の大竹しのぶ(めっちゃかわいい)とか、父ちゃん夫妻が経営する印刷会社の従業員に蟹江敬三とか、脇役も豪華です。
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出演
岡元夕紀子
黒沢あすか
草野康太
麻倉未稀
こ、こわかった。最近観た数ある恐いと言われる作品の中でも、私的には一番恐かった・・・。
黒沢あすかって女優さんはすごいです。六月の蛇しかこの女優が出てるのは観たことがないと思うけれど、どちらも体を張った演技です。特に今回は圧巻です。
とても美人な整形外科医の庸子(岡元)と、患者の吉江(黒沢)。この吉江が、何度も整形を繰り返し、何度やっても満足を得れない、一種の病気なわけです。
そして吉江は、心もブスだった・・・
結局、最終的な結果は全て自業自得なわけで、庸子はなーんも悪くない。
けどなんやかんやあって、「全部あなたのせいよ」と吉江がほざいた時は「なんでやねん」と強く思いました。
せっかく綺麗になったのに、術後しばらくは禁止だった高笑いとセックスのせいで、鼻からはシリコンが飛び出し、腿は割れ、全てが無駄になった吉江。
最後はしおらしいこと言っていたけれど、そんなことで許されない程の悪行の全てなのでした。
最初の登場からして既に恐いので、黒沢さんがそのまんまの顔で登場するのは、ほんと少しです。
最初の頃の話し方も恐かった。「んもっと(もっと)、んもって来ます(持ってきます)、んおねがいしもすっ(お願いします!)」
みたいな。
韓国で、整形を繰り返した挙句、酷い顔になってしまった女性が実在するだけに、この手の話は、ここまでのはさすがに無いにしても、似通ったことはあるんじゃないかと思う。
しかし、整形外科医の庸子が綺麗すぎた。整形外科医は綺麗だったらダメだね。なんとなくそう思った。「先生に私の気持ちなんてわからない!」なんていわれてしまったら終わりだものね。なにも言い返せないものね。んなこと言ったら他の医師も同じか・・・
あと、やたらシャワーやセックスシーンが多いのは意味があるのかわからないけれど、だいぶサービスショットだと思う。
オールナイトロングを観て叩きまくった監督の作品ですが、こちらはおもしろかったです。
手術のシーンも脂肪吸引とかまぶた切開とか、やたらとリアルだったなぁ・・・うぇっぷ。
でもね、結局、吉江は満足いく美貌を手に入れたわけでしょう?なのに、それをしてくれた庸子になぜこんな仕打ちを?最後の電話の対応が気に食わなかったから?手術が成功だったことに気付いたのが悪行をした後だったから?単に、恵まれた庸子に対する妬みと僻み?あと、庸子を訴えると言ってたあのおばはんはどうなったの?
という疑問が少々残るのですが、観た人それぞれの理解の仕方でいいんだと思う。きっと。おそらく。たぶん。知らん。
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2004
監督
熊切和嘉
出演
石井苗子
澤田俊輔
星子麻衣
強盗をした男が逃亡中、原付がガス欠。で、押し込んだ家の住人は実は強盗男よりも恐ろしい女だった。
そんなお話。
監督は鬼畜大宴会でおなじみ、熊切監督。
ムード歌謡のような音楽に合わせ、常にゆる〜い雰囲気で進むストーリー。
ゆるいけれど描写はリアルです。
石井苗子のゆる〜い腹回りもリアルです。
寂しい未亡人の心に火をつけたこの若い強盗男は、なんともいえない人懐こさがあって、主人公の気持ちも少しわかってしまうところが自分でも恐い。
この世知辛い世の中で、皆、心に隙間を持っているのだよ。寂しいのだよ。うん。そう思う。
最後一緒に逃亡する時に、ふと主人公が、飼っていたウーパールーパー(だっけ?)を思い浮かべる部分、「愛がある」そう思いました。うん、この作品には愛がある!たぶん。
あと、逃げる方法が原付ってのがいいのです。これが車や大きな二輪車だと駄目なのです。原付ってとこがこの作品の雰囲気にぴったり。ってか、私が最近原付を乗り出したのでそう思うだけかもしれないんですけどね!
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