![]() | MAY メイ (2004/09/24) アンジェラ・ベティス 商品詳細を見る |
2002
ずっと観たくてやっとお目にかかれた作品。
これは、一応ジャンルはホラーのようですが、「ホラー」と聞いてイメージするものとは全く違うんじゃないかと思う。
メイはものすごく純粋で、でも本能的におかしくて、純粋だからこそ突っ走り、傷ついて、暴走する。
私はこの作品、すごく好きです。

ミシンのタカタカタカという音と縫い目で表される文字、かわいいけれど少し不気味要素も含まれるオープニング。
メイは幼少から弱視の為、このような眼帯を着けさせられていた。
お誕生日に貰ったママの手作り人形スージー。既に怖い。
スージーはメイにとって唯一の友達。
そんなメイもお年頃になり、自立して一人暮らしもし、そして恋をする。

なんとか彼に近づこうと、コンタクトにして、彼の気を惹けるような服を選んだりと、この辺はすごくかわいいわけです。普通のラブものかとも思えるわけです。ここまでは。
自分で作った洋服を着て(気に入った服が無かったら、一晩でダーッと自分で作ってしまうくらいの才能もあるメイ。だからオープニングはミシン。いや、違うな。“縫い合わせる”ってのがキーワードというかなんというか、まぁ、そうゆうことです。)彼が入ったレストランへ着いて行く。近くの席から様子を伺っていると彼が居眠り。

その手に頬擦りをするメイ。この辺から観てる方は「あれ?この子・・・ちょいキモ?」と思い始める。と思う。
偶然を装って彼とすれ違い、「あれ、此間のレストランの?!」みたいな流れでお昼を一緒に。メイにとっては計画通り。

嬉々とした表情で食事中に気持ち悪い事を話すメイ(メイの職場は動物病院)。
引いてます。
でも彼は、気持ち悪いもの好きというか、グロ映画を自主制作してるような人だったので、メイに興味を持つわけです。
で、今度デートをしようということに。

超喜ぶメイ。このようなシーンは、恋に恋する乙女的な、かわいらしさも垣間見え、とても純粋というかピュアというか、少し常識外れなところもあるけれど、全然許せる範囲なわけです。ここまではね。
お人形でシミュレーション。バカドールシアターかと思った。
が。
失敗する。シミュレーションしたのに失敗する。
スージーに怒りをぶつけるメイ。この辺からヤバくなってくる。
なんとか挽回しようと、彼を待ち伏せ(これもどうかと思う)し、彼の撮った映画を一緒に観る事に。
彼の撮った「恋人同士で食い合う」映画。
感想を聞かれ「ロマンチックね」と答えるメイ。冗談じゃなく、本気でそう思っているメイ。
そしていい雰囲気になります。
が。
またまた失敗するメイ。
けどメイにとっては、何故そうなるのかわからない。何故彼が怒るのか、自分から離れて行くのかがわからないわけです。
まぁ、ちょっと考えてみれば、経験や知識がなくとも、テレビでも本でもなんでもあるやん?そうゆうので、多少のノウハウは知ってるはずやん?とも思うけれど、ほら、メイはそうゆうの、全く観ないのかもしれないし。弱視だからできるだけ避けてたのかもしれないし。都合の良い方に考えましょうよ。ねぇ。

で、他にもなんだかんだあり、メイ、荒れる。
スージーも観るたび怖くなっていく。
そしてとうとうスージーが壊れてしまいました。
同時に、メイも完全に壊れてしまいました。
いや、一時はね、持ち直したわけ。けど、街でナンパしてきたパンクなんだかなんなんだかよくわからないクレイジーな男に「クレイジー!」と逆に言われてしまい、とうとうキレるわけです。ほんこわ(本当に壊れる)です。
友達を作り(造り)に掛かります。
このときのメイは、それは落ち着きはらっていて、それはそれはかっこいいけど怖かった。かっこわ(かっこ怖い)です。
そしてそしてー
こんなものを作り上げてしまいました。とさ。
なんかね、ほんと、この女優さん、適役だと思う。
ほんと細くて華奢で一見かわいくて、けど神経質そうで狂気に満ちてて、なんてゆか、コレ、お勧め。一部の人だけに!
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そこに美しさを見出してしまう事実を、僕らは隠しながら生きてるんだねぇ、と思いました。
欲しいのはカタルシスなんである。うん。
あ、お久し振りでした。暑中お見舞い申し上げます。